KALucky's Social Finance

アクセスカウンタ

zoom RSS ふくしま型NPOバンクの特徴について

<<   作成日時 : 2010/05/11 17:07   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

ふくしまNPOバンクと福島県商工信用組合が始めた、「ふくしまNPO元気支援ローン」。
先月このブログで取り上げましたが、従来のものとどこがどう違い面白いのか、よくわからなかったのではないかと反省、解説記事を書くことにしました。
まだ他所で書かれていないようでもありますし。
ふくしま型の特徴、従来のNPOバンクとの違いを、資金の流れ方からみていきましょう。
まず、それぞれのスキームは以下のとおりです。
[従来モデル]
資金拠出者⇒受入れ機関(事業組合等)⇒貸出機関(NPO法人等)⇒借り手NPO等
  (※受入れ機関と貸出機関の1セットで「NPOバンク」を形成する例が多い)
@受入れ機関は「出資金」等として資金(NPOを支援しようという志ある資金という意味で「志金」とも表現)を受入れ、これを貸出機関に貸し出しします。
A貸出機関は受け入れた「借入金」を元手・原資とし、借り手NPO等に対して貸出をおこないます。この貸出をおこなうために、貸金業の免許が必要となります。
[ふくしま型]
資金拠出者⇒一般社団法人⇒地域金融機関(信用金庫)⇒借り手NPO法人
@一般社団法人が「志金」を「基金」等として受け入れ、これを地域金融機関に預金として預けます。この預金が、Aの貸出を保全する(担保のような性格をもつ)ものとなります。
A地域金融機関は、事前に取り決めた@の預金金額の数倍の範囲内で、借り手NPO法人に対して融資をおこないます。

以上のスキームより導かれる「ふくしま型」の特徴を、まとめてみましょう。
(1)「NPOバンク」の役割は貸出ではなく信用保証:
信用が足りず自力で地域金融機関から借り入れできないNPO法人の信用を、NPOバンクが保証することで補てんします。これによって、地域金融機関は融資をしやすく(NPO法人は借入しやすく)なります(NPO法人に対する貸付の、金融庁の基準上の健全性を補う保全となるため。NPOバンクによる預金がNPOバンクの保証する能力の裏付けとなります)。一方、「NPOバンク」は直接の貸出をおこなわず、貸金業免許が要りません。したがって貸金業の実施に伴うコスト(信用情報機関登録料等)も不要です。すなわちNPOバンク周辺で話題の「適用除外」も必要ありません(現行法制化で特例を受けずに運営が可能)。
なお保証にあたっては、従来モデルの貸出審査に代わり、融資保証審査委員会による保証審査がおこなわれます。
(2)借り手NPO法人の事務負担軽減:
従来モデルでは、借入の返済は借り手NPO法人が期日に振り込みをする必要がありました(あるいは事前に自動送金を登録するか)が、ふくしま型では、返済は借り手の預金口座から返済日に自動引き落としとなります。当然送金手数料も初めから不要です。貸出の約定に基づく返済の管理等「NPOバンク」側の負担も減ると言えるでしょう。
(3)「志金」のレバレッジ:
拠出された資金の数倍が貸し出されうる仕組みです。「志金」がより大きく活かされます。

NPO融資に詳しい読者は、預金担保とレバレッジで近畿ろうきんの京都の取り組みを思い出されるかもしれません。確かに構成要素は似ています。とはいえ、貸出主体となる地域金融機関とろうきんの与信の性格や、担保預金の性格(拠出者と預金、さらには貸付金との関係等)も、厳密には異なります。
「NPOバンク」法人の形態が社団法人という点にも、実はミソがあります。
ふくしま型でも、将来的にはバンクによる直接融資も考えていると聞いています。現行法制下では、そのときにこの法人形態が大きな意味をもちます(公益社団法人化)。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
ふくしま型NPOバンクの特徴について KALucky's Social Finance/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる