KALucky's Social Finance

アクセスカウンタ

zoom RSS 「2種類の出捐者」論

<<   作成日時 : 2010/10/06 22:55   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

アメリカでNPOに対する金融に取り組むCDFI、Nonprofit Finance Fundでは、営利法人の「収入」から着想し、NPOの得る収入を、BuyerからのものとBuilderからのものの2つに分ける考えをベースにしているようです。
ウェブサイトのこのページや、同団体の創業者のこのペーパーなど参照。
かい摘むと、Buildingとは確固たる事業運営主体を作り出すこと(そのための資金を拠出すること(=投資))であり、Buyingとは商品サービスの供給に直結する資金を出捐すること(=事業収入)、という感じでしょうか。

基本的には面白い考え方とは思います。NPOが得る収入の性格を分けるのは、最近わが国で開示されたNPO会計新基準案の考え方ともつながる部分もありそう。考え方そのものには異論はありません。有用な着眼と思います。

ただし上記のペーパーをみると、単純化されすぎ感を、正直なところ禁じ得ません。
当初事業収入を上回る支出をカバーするのが、Buildingのための収入から得られる成長資本であるとの考え方には同意できます。というか、重要な指摘と思います。しかし、経常支出を事業収入が上回る「離陸ポイント」を投資家=Buildersのゴールとする点などは、イメージ的にはわからないでもないですが、そもそもNPOに資金を拠出する主体のうちの、NPOの育成を目的とする一部かつ特定の主体以外が、そんなことを考えているものでしょうか。そのような特定の主体に訴求するための説明ツールにはなるかもしれませんが。そういう意味では、コンサルのためのツールにはなるか。

またBuyerからの事業収入の内容についても、実際に多くの人から同意を得ることは難しいように思います。どういうことかというと、どこまでを事業収入にするかが問題であると。わたしは事業実施を目的とする寄付などは、あくまでこの観点ではですが、「事業収入」にカテゴライズするべきと思いますが(そうでなければ純粋に受益者からの収入で回せる事業者にしか、モデルとして使えなくなるから)、一般企業における損益分岐点的な考え方において(用語とか、明らかに提唱者側は意識していると思うのですが)、アウトプットと比例関係にあるとはいえない収入を「事業収入」とするのはやはり微妙。そして事業収入の内容が明確化できないと、もう一方である「投資」も定義できないことに。

以上、汎用性が高いとはいえないが(それを高めるには掘り下げが必要)、場を限ってならば積極的に使える局面もある概念/考え方というのが、わたしの感想です。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
「2種類の出捐者」論 KALucky's Social Finance/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる